イギリス・日本の2拠点でFIRE

自分と未来は変えられる  選択肢を広げる生き方

始まりは理系イギリス人夫の「リタイアしたい、リタイアしたい」(身近なところにいた編)

-- FIREまで887日

 

前回のおはなし

copacabana.hatenablog.com

 

理系イギリス人夫は未知なことやハイリスクハイリターンに挑戦するタイプではない。

それなのに一見リスクが高そうなリタイアをしてみたいと思ったのは、身近にリタイアした人がいたことが大きいように思う。

それも一人ではなかった。

 

理系イギリス人夫が新卒で入ったその会社は、超ハイテク産業だった。

社員には博士号を持つ若い世代もいたが、肝の肝となる工程はおじさん~おじいちゃんの年齢層が担っていた。

学校卒業して見習いとして入ったような中卒・高卒のような学歴の人が、今、読者がまさにこの記事を読むのに使っているような技術の肝の部分を支えていたのだ。

 

ある理由で会社のリストラが始まり、おじさん~おじいちゃん社員の何人もが職を失った。

イギリス英語ではリストラのことを、「余剰」を意味するredundancy(発音:リダンダンシー)と言い、リストラに遭うことは、He was made redundant.のように使う。

悪さをして解雇されるfiredとは全く異なる。

 

redundancyの対象になった社員は、勤続年数に応じて定められた法定金額にプラスして、会社からも上乗せされたリストラ金をもらっていた。

だいたい給与1年分超が出たらしい。

 

定年間近なガチおじいちゃんは別として、40代~50代の社員は次の仕事を探す、

となるのが普通だが、実際にはそのままリタイアしてしまった人が何人もいた。

 

無断欠勤やサボりとは無縁な、真面目できっちり精密な仕事をする人たちばかりだった。

私には信じられなかった。

 

自分が新人の時から会社にいた先輩社員が、redundancyを機にリタイア生活に入るのを目の当たりにして、理系イギリス人夫にとってはリタイアはあり得る選択肢になったのだ。

 

今でこそ分かるが、彼らは前回記事にしたモーゲージ(住宅ローン)を払い終えていて(またはリストラ金で払い上げて)、かつ多くを望まない質素な生活をしている人たちだった。

こんな前に、こんな近くにFIREの先輩がいたなんて・・・。

振り返ってみると面白い。

 

ちなみに、リストラリタイア組の1人の写真を今週見たが、とても楽しそうだった。

私たちも仲間入りするので、パブでビールを飲みながら待っていてほしい。

 

FIREが私たち夫婦の話題になるきっかけを以上4記事で書いた。

明日からは、FIREに向けて今やっている取り組みについても書いて行こう。