イギリス・日本の2拠点でFIRE

自分と未来は変えられる  選択肢を広げる生き方

始まりは理系イギリス人夫の「リタイアしたい、リタイアしたい」(イギリスの労働観編)

 

前回のおはなし

 

copacabana.hatenablog.com

 

  

イギリス人も日本人と同様、安定した仕事を好む。

あくまで個人の見解だが、その背景は少々異なるように思う。

 

堅い職業についていて失職のリスクが低い私の親・祖父母に顕著だったが、真面目に定年まで勤めあげることを美徳とする日本の価値観に対し、イギリスでは働かなくてはいけないから働いている感がやや強い。

理由は住宅ローンだ。

 

イギリス英語ではmortgage(発音:モーゲージ)と言い、抵当に入れるとかいう意味だが一般市民がモーゲージという時は住宅ローンを意味する。ハウジングローンとは言わない。

 

社会人になったら(遅くとも結婚したら)家を出ることが普通だし、ファーマーは別として代々その土地で不動産を相続していく文化もないので、みんな自分のモーゲージを持って実家以外のところに住処を確保している。

賃貸ももちろんあるが、持てるものならモーゲージで家を持ちたいイギリス人は多いだろう。

 

イギリス人の金銭感覚や家に対する価値の置き方などは、リベ大YouTubeで紹介されていたのでリンクを貼っておく。

うん、うん、その通り!」と思う内容だった。

www.youtube.com

 

「自宅は資産だ」→「家を買おう」→「働いてモーゲージを払い終えよう」とイギリス人は考える。

また、モーゲージを払わなければ担保となっている自宅が取り上げられ、住処を失ってしまう。

それはヤバい。

 

逆に言うと、モーゲージを払い終えればノープレッシャーだ。(ノーは言いすぎだが。)

ゆりかごから墓場まで国が面倒を見てくれ食べるものに困ることはなく、子供の大学は子供が学費ローンを組んで行くのが普通だ。

 

ここで我が家に話を戻すと、理系イギリス人夫はモーゲージを払い終えていた。

リベ大動画の「老後怖くない」を再現していたのだった。

だからリタイアという言葉も軽く出てきたのだと今は思う。

 

(続く)