イギリス・日本の2拠点でFIRE

自分と未来は変えられる  選択肢を広げる生き方

FIREは「足るを知る」結果

-- FIREまで800日  

 

残り800日となったので、ちょっとFIREについて思うところを書いてみる。

 

セミリタイヤやFIREカテゴリーで登録されているブログを読むと、どうやらFIREがめちゃくちゃ世間で話題になっているらしい。

ワイドショーを連日賑わし、本屋にもFIRE関連本がずらっと並んでいるっぽい。

(うちにはテレビや新聞もなく、本屋にも行かないので実感がない。)

 

FIREが話題になるのは良く分かる。

早期リタイヤという羨望を生む生き方と、またリーンFIREのように貧乏節約生活との組み合わせもネタ的に面白い。

 

しかしFIREムーブメントは、仕事を辞める云々ではなく、「足るを知る」という生き方への価値観の高まりが根本にあるように思う。

その結果、週5日労働では働かない生き方を選択した、と。

 

親の世代と比べると、持ち家や車に代表されるようにモノを所有することへの価値観は下がってきて、逆に持たない暮らしや経験への価値が上がってきている

若者にお金が無いから、結果、所有できない、というわけでもないのだと思う。

 

初めて本格的に断捨離をしてモノを処分していたとき、自然に体重が落ちた。

これは多くの人に見られる現象で、自分の「必要十分」を知り、そこに満足することで、それ以上を求めなくなる精神状態に至るからだ。

それは、モノから始まり食べ物にも及び、結果、痩せた。

 

FIREも同じように思う。

足るを知ることで、自分の必要十分な資金が意外に小さいことを知り、賃金のための労働を減らすことを決断するのだ。

完全退職できなくとも、リーンFIREのように少し働くようにシフトするのでもいい。

リーンFIREはフリーターとは完全に違うし、ファットFIREであっても親世代の大金持ちが早期リタイヤするものとも考え方が違う。

どんなFIREスタイルにも共通するのが「足るを知っているか」なような気がする。

 

足るを知ると心が楽になるし、誰かが決めたものではなく自分の幸せ基準で生きられるようになる

お金(FI)や退職(RE)に注目がされ、私もここに気が行きがちだが、今一度、「足るを知る」という価値観でFIREを考えてみたい。

なぜ自分がFIREをするのか、コアにある理由がクリアに見えてくるように思う。