イギリス・日本の2拠点でFIRE

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イギリスと日本の医療制度の違い

-- FIREまで843日  

 

コロナで話題になったので知っている人も多いかと思うが、イギリスではNHS(National Health Service)という国民医療サービスがあり、税金で運営されている。

所得税の他、National Insurance Contributionという健康保険と年金の両方がセットになった社会保険料を払うので、それが主な資金源だと思う。

 

イギリスで医者にかかるプロセスは、GP(かかりつけの医者)にまず診てもらい、必要に応じてSpecialist(専門医)に紹介状を書いてもらう。

最初からSpecialistには行けない。

NHSでの診察や治療に医療費はかからず、手術や入院費も無料だ。

 

 

ただし、歯医者、処方箋、NHSではない私立のプライベート医療はタダではない。

処方箋代は1アイテムごとに定額でチャージされ、今調べたら9.35ポンド(約1500円)だ。

NHS prescription charges - NHS

 

病院で出してもらった処方箋(病院側での支払いはない)を薬局に持っていくと、薬1アイテムごとにこの金額が薬局にてチャージされる。

定期的に同じ薬をもらう場合は、Repeat prescriptionと言って、ネットでGPに申請すれば診察無しで直接受付から処方箋をピックアップできてとても便利だ。

 

病気になればどんな薬でも一定の金額なので、難病だからと高額になってしまう心配はない。

一方で、処方箋無しで買えるようなもの(例えば保湿剤)であれば、処方箋は使わずにドラッグストアで普通に購入した方が安い場合もある。

 

イギリスも日本も国民皆保険という世界では珍しい素晴らしい保険・医療制度がある。

両者を比較してみる。

 

日本と比べたイギリスNHSのメリット

・医療費がかからない

・薬代は処方箋代として一律(1アイテム1500円程度)

・何科の医者に行こうか迷う必要はない

・リピート処方箋を申請でき、再診してもらわなくてもぱっと同じ薬を入手できる

 

日本と比べたイギリスNHSのデメリット

・診てもらいたい医者に行けない

・緊急でないと手術とかも順番待ち(NHSの財源不足の問題)

・日本よりも設備は質素

 

イギリスの方がメリットがあるようだが、私達の場合、少々事情がある。

続く。