イギリス・日本の2拠点でFIRE

自分と未来は変えられる  選択肢を広げる生き方

高額な薬代

-- FIREまで842日

 

前回の記事で、イギリスと日本の医療制度の違いを紹介した。

copacabana.hatenablog.com

詳細は伏せるが、理系イギリス人夫には30歳頃に発症した持病がある。

命に関わるような病気ではないが、日常生活に支障が出る病気で、現代の医学では治療法はなくあくまで対処療法だけだ。

 

イギリスから日本に移住するときには、日本は気候が温暖だから症状も軽くなるかもと期待していたが、逆に悪化したように思う。(日本移住と相関があるかは不明。)

 

日本に移住した少し後で、アメリカ出張に行ったイギリスの友人から「〇〇病の新薬が出たという広告をアメリカで見たよ」、と連絡があった。

日本でも承認されていたので試してみることにした。

承認されてから年数がたっていないので症例もあまりないと思い、近くの小さなクリニックで紹介状を書いてもらうだけ書いてもらって、最初っから大学病院に罹った。

 

初診で「〇〇という新薬を試してみたい」と大学病院の医者に言ったところ、

「高いし効くかは分からないよ」という前提だったが、事情を理解してくれてその新薬を処方してもらえた。

 

効果はてきめん!

大学病院の主治医も、白人と東洋人の差があるのかもしれないが、「自分はかなりの人数を診ているが、自分の患者で一番効いている」と言ってもらったくらいだ。

数か月様子を見る限り症状は安定していたので、数か月後には紹介状を書いてもらった近くのクリニックに戻してもらった。

今は3ヵ月に一度だけそのクリニックに処方箋をもらいに行くだけで済んでいる。

繰り返しになるが、根本治療法はないのでその薬を飲み続けて症状を抑えるしか今のところ方法はない。

 

薬代は確かに高いが、3割負担で54,000円/3ヵ月(18,000円/月)だ。

もし全額負担すると6万/月となる。

 

問題はイギリスに戻った時。

 

前回の記事で書いたが、イギリスのNHSは医療費タダ、薬代は処方箋代で一律(1アイテム1500円程度)と素晴らしい。

 

しかしNHSは財源不足が深刻な問題で、コストを抑えるために高額な薬は選ばれた人にしか処方してくれないのだ。

続く。