イギリスで夫の薬が処方されることが、今回の最初の渡英での解決すべき問題No1だった。
昨日、ようやく決着がついたのだが、ここまでの道のりを3回に分けてお伝えする。
12月下旬にイギリス到着し、1月初旬に今住んでいる義理両親の住所のNHSに登録した。
登録が終わってから、オンラインでGPの予約を取ろうにも、まったく取れない。
まず、オンラインに行ってもGPの空スロットが出てこない。
しょうがないので、クリニックまで出向いてGPの予約を取りたいと伝えると、電話での診療なら明日とれるよ、とのこと。(ならその電話での診療をオンラインに入れとけ!)
早速予約を入れてもらい、翌日、GPと話す。
GP(かかりつけ医)と言っても、自分のかかりつけ医ではない。
日本から最近イギリスに戻ってきて、イギリスでも既往歴や治療歴はあるが、日本で飲み始めた薬が抜群に効いているのでイギリスでも処方して欲しい、と伝える。
あと1か月くらいは薬がある。
GPはとても親切な人で、状況をすぐに理解してくれた。
自分(GP)はその薬は処方できないから(←予想通り)、スペシャリスト(皮膚科専門医)へのリファーラル(紹介)をする、
今すぐにリファーラルをしても、診てもらえるのは先になることを覚悟してほしい、
その間に薬が切らすのは絶対だめだから、プライベートの医者にかかり、そこからNHSにリファーバックしてもらいなさい、
あなたの住所だと、〇〇病院に行くといい、と。
リファーバック(Refer back)の意味は良く分からなかったが、プライベート医の診断をNHSのカルテに入れてもらって、NHSで処方箋がもらえるようになるのかな、という曖昧かつOptimisticな解釈をした。
「あなたのことをReferralしますよ」というレターは数日後にすぐ来た。
NHSやるじゃん、と思ったのもつかの間。
レターに記載の連絡が来るまでの目安である1週間たってもアポの連絡がこない。
仕方ないので、レターの指示通りに電話してアポの日付を確認する。
そして電話口のNHSスタッフに言われた絶望的な言葉。
「現在のリファーラルの待ち時間は18週間で、そこから初めて予約を取ります。もしお金があるなら、プライベートの医者にかかった方がいいですよ。」
終わっている!
予約が出来るようになるまでに4か月半、じゃあ、診察はもっと先ってこと。
〇ね、って言ってるのか?
最先端の高度外科手術でもなく、たかが皮膚科だよ?
プライベートに行けって、NHSとしてどうかしている。
受付の人が悪いわけではない。
NHSという医療制度は本当に崩壊してしまっているのだ。
絶望的な待ち時間を告げられ、怒りが沸いた中でもやれることはやるしかない。
プライベートの医者にかかって、リファーバックしてもらうのだ。
次回はプライベートの医者にかかったお話。