イギリスで夫の薬が処方されるまでのお話。
前々回の記事でNHSが崩壊していること、前回の記事でプライベート医にかかった話を書いた。
プライベート医に見てもらった翌日もNHSへの怒りが収まらず。
しかしそこから急展開。
なんと、翌日、NHSの病院から電話があり、明日病院に来てスペシャルナースと面談してほしいと。
スペシャルと言っても、結局は看護師で薬の処方はできないので時間の無駄だと夫は悲観的だったが、とにかく、行かないと何も始まらないので行くことに。
車で1時間。
ガラガラの皮膚科。(患者居る?医者いる?状態。)
スペシャルナースの部屋に呼ばれ、いつものように既往歴、飲んでいる薬とその効果について質疑応答。
ナースはあっけなく、
「この薬が効いているなら、飲み続けた方がいいわね。私じゃ処方できないから、隣の部屋の医者に処方してもらえるか聞いてくるからちょっと待ってて。さっき、日本に長期間行くって言ってたわね?処方箋は普通は3か月だけど、あなたの場合は6か月にしてもらうわ。」
私達ふたり、ぽかーん。
30秒後に、6か月分の薬の処方箋(ぺら紙)を持って、スペシャルナースが戻ってきた。
6か月後にZOOMで状況確認し、問題なければまた6か月の処方を出すけど、ここまで運転してくるの大変だから次からは自宅に薬が届くようになるんだと。
私達ふたり、ぽかーん。
記録のため採血があっただけで、すぐに開放された。
病院内の指定の薬局で薬をもらい(3か月分しか在庫がないので、残りは在庫ができたら電話がくる)、終了。
なんなら、その処方箋代(といっても一律10ポンド弱)も取られなかった。
私達ふたり、ぽかーん。
意味わからないけど、最初のGPの言う通りプライベート医療のプロセスを経たこと、昨日のプライベート医のベストエフォートにより、ミラクルが起き、なんとNHSでこの薬を出してもらえたのだ!
なぜこのようなことができてしまうのか、内部でしか分からないネゴやお金のやり取りがあるのか知らないが、プライベート医に払った200ポンドで解決してしまった。
プライベート医もZOOM電話で200ポンドチャージしたのが申し訳ないと思ってくれたのか、本当にベストを尽くしてくれたようだ。
まじ、感謝!
お金がある人だけ近道を通れる、というのはNHSという国民皆医療制度として良くないと思うが、キレイごとを言ってられるような状況でも無かったので、有難く薬を頂戴した。
一度NHSの処方記録に載ってしまえば、あとはスムーズにリピート処方されるはずである。
絶望からの絶叫で、夜は義理両親とみんなでテーブルセットしてお祝いディナーをしたw(メニューはEgg & chips)
最大の問題が解決したぞ。
NHS万歳w