高校生の時に1年ブラジルに留学し、同じホストファミリーで1年過ごした。
決して行きやすい街ではないが、ブラジルに行くときは必ず滞在している。
普段は全然連絡を取っていない恩知らずな私。
行く前にしれーっと連絡し、いつも温かく迎えてもらっている。
今回も、いついつから行くからねー、とメッセージを送ると、ホストマザーから5つもの録音メッセージが届いた。
(ブラジルでは、メッセージを文字にするのではなく、録音して送るのが多い。)
来るの楽しみにしているよ、
食べたいものがあったら、作るから、
行きたいところあったら連れてくよ、
家族が増えたよー(孫のこと)
私のためにゆっくり喋ってくれて、いつもそうだが、好物を用意してくれる優しい母。
当時は、携帯やネットがない時代に、一人日本を離れて他人の家庭に滞在した。
高校生という多感な時期だったし若かったから、ホストファミリーに対して複雑な思いを抱いたこともある。
なんで〇〇なの!って一人憤ってた。
そういう経験で人間的に成長するのが高校留学の意義で、私はまさに成長した。
でも他人の子供を1年預かるって、すごいこと。
困らせたあの時のこと、ごめんなさい。
今は感謝しかない。
ホストファミリーが私にしてくれたことへの同等の恩返しというのはできないが、こうやって数年おきにブラジルに行くことで喜んでくれるかな、と勝手に思っている。
勉強して鍛えたポルトガル語で、これから食べたいものを録音して送ろうと思う。