イギリス・日本の2拠点でFIRE

自分と未来は変えられる  選択肢を広げる生き方

ウクライナのフリマからスニーカーを購入

日本→イギリスに移住する少し前の話になるが、とっても心温まるフリマ取引きをしたので、思い出にブログにしておく。

 

私には愛用しているNIKEのスニーカーがある。

2015年ころに最初に買ったのがイギリスのNIKEのアウトレットだったので、その時点ですでに廃盤だったと思う(メジャーな製品ラインでもないし)。

当時、マラソンをしていたのでシューズの相性はすぐに分かるのだが、このNIKEは履き始めから靴擦れもなく、ぴったりのものだった。

 

モデルも色も同じ2代目を、数年後にeBayで購入。

 

そして、その2代目もボロボロになったので、3代目をせっせと探していた。

何年か全く見つからなかったのだが、2022年の10月に画像検索をして見つけたのが、なんとウクライナのフリマサイトの掲載品だった。

 

それはOLXというフリマサイトで、ロシアやウクライナのフリマサイトっぽい。

 

売り手は、Oksana(オクサナ)さんという女性。

ウクライナの西側、ロシア侵攻当初は安全と言われていた地域だったがそれもつかの間、攻撃を受けている地域に住んでいる女性だった。

 

値段は、ウクライナの通貨を円換算して6000円くらいだったか。

国内発送を想定しているようだったが、迷った挙句、ダメ元で送料払うから外国にも発送してくれるか聞いてみることにした。

 

まずはこのOLXのアカウント作成から。

英語ページも無いサイトなので、Google翻訳を使い、アカウント開設。

早速、オクサナさんに英語でメッセージを英語で送ってみる。

 

要約すると

「初めまして。日本からメールしています。このスニーカー、めちゃくちゃ気に入って履いているのですが、ボロボロになって新しいものを探していたところ、こちらの出品ページを見つけました。送料はもちろん払いますので、海外向けに発送してもらうことは可能ですか?」

 

そしたら、オクサナさんから返事。

「日本からメッセージくるなんて、びっくり。送料高くなるけど、できると思うわ。でも、攻撃があるとしばらく発送できないからごめんね。」

という何とも申し訳ない返事が来る。

 

それからしばらくメッセージのやり取りが続き、住所などを教えていく。

イギリスに移住間近だったので、イギリスの住所に送ってもらうようにお願いする。

送料をプラスした値段に変えてくれれば支払うよ、というような値段についてもやり取り。

 

怪しいと思われたくなかったので、自分の職場の社員証と、ボロボロになった同じ型式のシューズの写真も送ってみる。

オクサナさんは、「海外発送だと送料が高いから、送料だけ負担してくれればシューズはタダであげるよ、という返事をくれる!

 

送料はコストだから、シューズの代金はもちろん払いますよ、と私も負けじと返事。

 

そしたらしばらくして、UPSで送ったという送り状の写真を送ってきた!

まだこちらは支払いも済ませてもないのに。

そして、「何度も言うけど、送料だけ負担してくれればいいからね!」と。

 

代金は、彼女が銀行振り込み先を教えてくれたので、OLXを介さず夫のWISEからすぐに支払う。

送料だけでいいと何度も言われたが、やっぱりタダでもらうわけにはいかないので、送料と当初の掲載値段に相当する金額を送る。

合計で1万円そこそこ。

 

WISEの手数料は数百円で、新生銀行のSWIFT支払いよりずっと簡単に送金でき翌日には着金していた。(少額の送金なら、WISEの方が便利である。)

 

オクサナさんからは、「代金はいらない、って言ったじゃない!でも、振り込まれてしまったから、シューズ代の分は戦争の寄付にするわね」とメッセージが。

 

その後、12月にイギリスに移住し、無事にシューズがUPSで届いていたのを確認。

自分の手にシューズを持って写真を撮り、顔写真付きでメッセージを送って改めてお礼を言う。

 

NIKEのシューズ以上に、大切な思い出ができたやり取りだった。

オクサナさん、どうか無事で居てくださいね!