-- FIREまで784日
コロナ禍の行政サービスから、日本がもはや様々な意味で前進できていないことを実感した人は多いのではないだろうか。
特にITの部分。
DXなどと量子技術に匹敵するようなたいそうな用語を使っているが、他の先進国や、失礼だが私達日本人が「遅れている」と思っている国では当たり前にできていることだ。
夫の在留許可の関係で様々な書類を取り寄せたが、例えば住民票はマイナンバーを表示せずに出させられ、別途、税関係の書類も提出せねばならなかった。
何のためのマイナンバーだろうか。
どの手続きだったか忘れたが、スマホでマイナンバーカード(プラスチック)を読み取ると自動的に住所や名前が入力されるのはいいが、その文字が入力欄の半角/全角の要件に合わず、番地やマンション名の英数字を手入力で訂正させられる。
突っ込めないほど低レベル。
こんな遅れている理由は、意思決定者がデジタルに疎い事、あとは単純にデジタル人材が育っていないことにあると思う。
理由を考えてみたが、①IT教育の不足、②日常において理系カルチャーの不足、が考えられる。
①IT教育の不足
理系イギリス人夫によると、日本でいう中学の頃に学校でプログラミングの授業がガッツリあったそうだ。(80年代の話。)
私の場合は、中学の時に技術の授業で2時間くらいあっただけだ。(簡単な足し算をしただけ。)
日本では学校でタブレットを導入したりしているという。
それはそれで良い。
ただ、今の子供は、いずれ絶対スマホを持つ世代なので、ユーザーとして自然にデジタルデバイスの使い方は覚えていくだろう。
デジタルデバイスを使うことだけではなく、開発者や制度設計の人材に繋がるような教育を取り入れた方がいいのではないか。
例えば、どのような所がデジタルになったらみんなの生活が良くなるかや、アナログ→デジタルに変えたときのリスク等を考えたり、子供の時からプログラミングをやらせたりするとか。
(教育者にIT人材が不足しているのも大きな問題。)
100人にIT教育をしたら、その内の何人かは将来IT専門職に進むだろう。
中世の法王の名前や歴史の年号を暗記するより、もっと大事な教育サブジェクトだと思う。
続く