イギリス・日本の2拠点でFIRE

自分と未来は変えられる  選択肢を広げる生き方

日本がIT後進国である理由を考えてみた(理系カルチャーの不足)

-- FIREまで783日  

 

日本がなぜこんなにIT後進国なのか考えてみた。

前回の話はこちら

 

② 日常において理系カルチャーの不足

上手い言葉が見つからなかったのだが、要はテレビを筆頭にメディアがまともなサイエンスやテクノロジーのコンテンツを扱っていない。

コロナ禍こそ、タレントによるどうでもいいコメントではなく、きちんとサイエンスコンテンツを発信すべきではなかったか?

 

私の家にはテレビが無いので、テレビを見る機会は実家に帰省するときと、出張でホテルに泊まるときだが、本当にテレビ番組のコンテンツの低レベルさに辟易する。

ほぼ全ての番組がバラエティで、芸人やタレントが小さいウインドウに現れ、喋った言葉は文字になっている。

 

報道番組にカテゴライズされる番組も、ワイドショーやバラエティと変わらない。

最近はNHKまでお笑い芸人のバラエティ番組を放映しているではないか。

BBCなど海外のまともなサイエンス番組も、日本に輸入されると芸人やタレントが参加して、クイズ番組に変えられて放映されることも多い。

 

イギリスとの比較となるが、BBC、民放のどちらでも毎日のようにサイエンスの番組が放映されている。

だからサイエンス・テクノロジーが大好きな夫は、イギリスで毎日テレビを見ていた。

数学や宇宙の番組から、どのようにモノが作られているかという番組、ダイエット番組でもサイエンスの視点から実験させたり、アカデミックになりすぎず上手く作られているなあと感心する。

 

イギリスの家にはテレビがあり、チャンネル権は夫が握っていたため、私も必然的にこういった番組を日常的に見ていた。

文系の私でも理解でき、見終わると自然と知識が付き、興味も湧いてくる。

また、プログラミングが趣味な夫につられて、自分でもプログラミングをするようになった。

 

日常的に露出が多ければ、理系を毛嫌いせず、研究者や一部のオタク以外でも興味をもち、自己学習していくのではないか。

 

具体的な提言としては、BBC等が製作している良質のコンテンツは海外にあるのだから、お笑い芸人を入れたりせず、単に吹替だけで放映してみてくれないだろうか?

 

科学技術は、芸人がいなくてもそれ自体で面白いのだから。