イギリス・日本の2拠点でFIRE

自分と未来は変えられる  選択肢を広げる生き方

イギリスの空港のぼったくり駐車場代を返金させる

昨日の続き。

1時間無料の駐車場に1時間以内に2回入ったという理由で課された50ポンド(約8000円)近い駐車場代。(というより罰金だわ。)

 

スペインに来て楽しい時間を過ごしていて嫌な思い出はイギリスに置いてきたし、8000円くらいFXで取り返せばいいかと思っていたが、ちょっと時間が空いたので、ダメ元で返金を要求することにした。

 

その前に、なぜこんなぼったくり料金が課されているのか、同じようなケースがあるかネットで調査。

この高額な駐車料金はニュースにもなったようで、それを読むと、1時間無料というのをUberタクシーが利用し、その駐車場で客待ちをしたりしているので、1時間に1回まで、とルールを変更したらしい。

50ポンド近い料金のことも看板に大きく書いてあるでしょ?という空港側のコメントも載っていた。

 

いやいや、書いてあるのは一部のゾーンで、私達が一度目に入った時はそんな看板は全くなかったけど。

ということで、大学のBusiness Lawで習った知識や議論の建て方を思い出しながら、駐車場運営会社のカスタマーサービスにメールすることにした。

 

気を付けたのは、Lawの授業で習ったように議論を組み立て、教科書のような文章にすること。

家族旅行ガー、とか50ポンドが高すぎー、というような感情論は書かずに、本来チャージされるべき料金でないということを理路整然と述べることにした。

 

事実関係を簡単に述べ、理由を3つ挙げてこの課金が不当であることを説明。

 

1) まずこのチャージは、Recirculation Charge (再循環料金)と呼ばれているが、私達はRecirculationしていない。一回目は間違えて別のところに行ったので、1時間無料の駐車場には1度しか入っていない。

2) 入口にラウンドアバウトがあり、一回目に間違えた時には1時間無料駐車場ではない方向に曲がってしまったが、一方通行のレイアウトになっていて、一度ゲートを出ないとそのラウンドアバウトに戻れないようになっている。

3)この約50ポンドのチャージの注意書きは、1時間無料駐車場内のみに掲示されおり、ラウンドアバウト前の駐車場入り口、出口ゲート、またラウンドアバウトを間違えて曲がった方向にある駐車場には一切の標識がなく、カスタマーが正当かつ合理的な方法でこの料金について注意喚起されていたとは言えない。

 

以上の理由で、今回のケースにRecirculation Chargeを課すべきではなく、返金を要求する。

 

こんな感じだ。

I am sorry but we are unable to refund the charge. Please read our T&C. 

というような返信が来ることも想定し、反駁も用意していた。

 

ところがその日の内にカスタマーサービスから返信があり、支払いの証憑とカードの情報を教えてくれ、自分たちのシステムで照合して返金します、と。

 

え?こんなに簡単に?

私の議論がケースをひっくり返したというより、同じような前例があり駐車場側も自分たちの過失を分かっているのだろう。(だったら看板を付けるとか改善しろ、というものだが。)

いや、でも法律の授業を真面目に取って知識とスキルを身につけた結果だということにしておこうか。

 

お客がいつも正しいとは限らないが、正しくないと思う時はきちんと相手に伝えることは大事だと思った。

 

お義父さんが申し訳なく思わなくて良くなったことが、50ポンドの返金より私にとって価値があった。

 

2営業日後にキチンと返金されていた。