イギリス・日本の2拠点でFIRE

自分と未来は変えられる  選択肢を広げる生き方

【最終出勤週】 最後の出勤日(金曜)

-- FIREまで29日  

※2022年2月2日から、上記日付を1年前倒した。  

 

さあ、今日が最終出勤日である。

今思い出すと、今朝、家を出る前の方がエキサイトしていた気がする。

 

職場に到着し、建物に入るときに一番仲のいい同僚に会う。

サーカズムが分かる同僚なので、わざとスキップして入ってやった(笑)

ずっと2人で頑張ってきたから、残される彼のことは本当に心配でたまらない。

 

朝一からミーティングで、無理やり命じられた引き継ぎを行うが、これは本当に専門的なIT作業ので私がきちんと後任に直接引き継ぎたかった項目だった。

私の業務をやりたいのか、暴走族があれこれ聞いてくるが、きちんと基礎を学ばない人が中途半端に触ると全てぐちゃぐちゃになるので、具体的なやり方は見せず、オンラインでそのスキルが学べるチュートリアルの在処を教えることにした。

「やり方を見せろ、見せろ」としつこくされたが、私も素人な振りをしてかわす。

どうせやり始めたら飽きて放り出すに決まっているのだ。

後任が来たら、きちんと基礎から教えるつもりだ。

 

その後、部の全体ミーティングがあった。

フワフワとした具体性のないことばかりで、今後関わらなくて良い事を嬉しく思った。

私への送別の言葉が部長および直属の上司からあったが、心がこもっているわけでもなく、なんか白けて聞いていた。

部長からもらった花束。

秘書の人が気を利かせて買ってきてくれたのだろう。

ありがとう。(←秘書さんへのお礼)

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その後、最終日と知って訪ねて来てくれる他部署の人とお話したり、デスク周りを本当に空っぽにしたりして過ごす。

パソコン以外のIT機器も、返却しに行った。

 

最後のランチを夫と食べていると、夫の上司がわざわざ挨拶に来てくれた。

夫のことをいつもとても褒めてくれて、妻としても嬉しい。

私が最初にこの職場で内定をもらったとき、夫は日本に移住するつもりは無かったが、置いて行かれるのが嫌でついてきた。

夫も同じ職場で仕事が見つかり、夫婦ともに働いてきた。

夫は技術者なので、私のような事務職と違いすぐに代わりは見つからないため、夫の抜けた後の穴は大きいだろう。

夫は上司とほぼ二人でやってきたので、上司もこれから大変になるに違いない。

夫もリモートでできることはやるので、私も夫も1月以降も職場との繋がりはしばらく切れない。

 

午後にはなんと避難訓練

去年の避難訓練も同じ時期で、その時は締め切りのある文書を外に並びながら読んでいたことを思い出す。

もう1年経ってしまったのか。

 

別部署だけど本当に仲の良い人も訪ねて来てくれて、しばらく座って話す。

彼とは苦楽を共にした仲である。

性別は違えど、お互い支え合い、傷をなめ合い、辛い状況も乗り越えてきた。

今後も繋がりは絶対消えない、ずっと付き合っていきたい人である。

 

デスクをぞうきんでちゃんと拭き、アルコールでピカピカに磨く。

文房具も共有の場所に戻し、何もない状態にした。

最終日でもメールはどんどん入ってきて、結局新しい仕事も引き受けてしまった。

年末までは雇用はあるが有給休暇中。

サービス残業だ。

 

明日は部署の忘年会があるので、どうせみんなに会うため、帰り際の挨拶も「また明日ねー」と軽い。

とは言え、明日の忘年会に来ない同僚や、別の部署の人とはお別れなので寂しくもさようならを言っていく。

 

もうデスクには何もない。

ゴミ箱も空にした。

前の仕事から履いていたナースサンダルも、ついに捨てる時がきた。

このサンダルの記事を書いたのは、1年半前か。

もう随分前だ。

 

定時になったので、上司に「お世話になりました」と挨拶。

実は来週の水曜にまた車の売却で職場に来るのでこれで最後ではないのもあるが、普段と変わらない気持ちでオフィスを出た。

パソコンもいつもと同じ、「スリープ」のままだ。

 

建物の扉を開け、外に出る。

扉が静かに閉まった。

 

他のFIRE達成の人のブログのような軽やかな気持ちとかは全くなく、本当に普段どうりだった。

今後もしばらくはリモートでやるのもあって、全く退職の実感はない。

でも、朝9時に出勤とかはこれから無くなる。

自由を得た喜びは、今後じわじわくるのだろうか・・・。

 

こうやって、私のサラリーマン生活は幕を閉じた。(閉じたままでいれますように!)