-- FIREまで297日
※2022年2月2日から、上記日付を1年前倒した。
昨日の記事に関連して、気になることがあるので書いておく。
母がベルギーから帰国する際、ウクライナ情勢によって予約便が欠航となり、振替便を案内された。
その振替便も欠航になり、再振替え便を手配してもらうため、JALに電話した。
JAL便での再振替は当初の出発日から4日後しかフライトが無いとのことだった。
でも秘策も考えていた。
エミレーツ便であれば南回りになりロシアを回避できるから、エミレーツ便では帰れると確信していた。
エミレーツ便はJALもコードシェアをしているので、フライト時間は長くなっても構わないからエミレーツ運航便へ振替えにしてもらえないかと聞いてみた。
ところが、エミレーツ便は、ベルギー→ドバイまでは空きがあるが、ドバイ→日本が成田も関空も空きがないということだった。
そんなことは無いはずだ。
そんな満席になるルートではない。(自分が1月にこのルートで帰国した際もガラガラ。)
それでもJALのコールセンターの人は空きが無いから振り替えられないとのこと。
このスタッフにはどうしようも出来ないことは分かっていたので、諦めた。
最終的には、JALでの振替えではなく、エミレーツサイトで新規で予約を取って、片道で帰ってきた。
帰国した母にドバイ→関空の様子を聞いたところ、ドバイでの搭乗ゲートに並んでいた人数は30人くらいだったという。
ほら。
私の時と同じで、ガラガラではないか。
これはどういうことかと言うと、日本の入国者の上限(現在は5,000人/日)があり、エミレーツも含め、各航空会社は販売できる座席数を振り分けられているのだ。
エミレーツ便に物理的に空席があったとしても、エミレーツに分配された座席数の上限に達していれば、JALのコードシェアであっても乗客を取れないということだ。
新型コロナ: 政府、国際線予約の一律停止撤回 首相「帰国に配慮を」: 日本経済新聞
平時はこれでいい。
しかし、今は戦争が起こっている有事。
有事にANA, JALが全滅に近い状況で、ANA, JALに割り当てられた座席数を他のエアラインに渡すような柔軟な対応が出来れば、もっと多くの乗客が、予定通りの日付で帰国できたのではないかと思う。
エミレーツのサイトでも、残席が1など、ほとんど販売できないような状況だった。
しかもビジネスのみ。(そりゃ、同じ1席を販売するのであれば、ビジネスだわな。)
ガラガラの飛行機なのに、コードシェアの航空会社ですら振替えが効かなかったというのは、JALやエミレーツのせいではなく、政府の硬直したルールのせいなのだ。
エアラインは、コロナ禍を通して厳しい状況でも、各社協力して生き残っている。
霞が関の政策に融通がきけば、コロナも超えるような緊急時に置いて、本来政府が成し遂げるべき業務(つまり、邦人の安全確保)が、民間の協力でスムーズに進むはず。
戦争が起きていても、「3密」とか「PCR検査陰性証明がないと~」とか言いかねないのがホントに怖い。
母は無事に自力で帰ってこれたが、政府のルールにがんじがらめのJALのオフィシャル対応であれば、いつ帰ってこれたか分からない。(JALのせいではない。)
状況に応じて、タイムリーにダイナミックにルールを変更する政府になってほしい。
(期待を込めて。)