-- FIREまで723日
ヨーロッパに来て、早、1か月。
来るタイミングでオミクロン株が出始め、せっかく緩和された規制がいっきに厳しくなった頃だった。
その頃の日本の感染者は150人とかで、かたやヨーロッパは数万人。
欧米に比べて余りに感染率が低いので、日本人は昔打った予防接種で特別な抗体を持っているとか、遺伝子が云々とか色々と言われていた。
私もきっとこの“ファクターX”がきっとあるに違いないと思っていて、研究者に早く科学的に説明してもらいたいとずっと思っていた。
しかし、ヨーロッパでの1か月生活し、私なりのファクターXの推論はすぐに出た。
ファクターXなんて存在しない。
マスク、手洗い、ノーボディタッチ。
当たり前だが、これしかないと確信した。
ヨーロッパではこうだ。
マスクはお店では8割くらいの人がしているが、それ以外ではしていない。
レストランでも、お店のドアの手前でマスクを着けて入店し、席に着いたら外してしまう。(着用時間10秒?)
それ以外はトイレに行くために席と立つときと、店を出る時にテーブルからドアまでの間に着けているだけだ。
また、帰宅時に手を洗わない。
誰かの家に行っても手を洗わせてもらったり、気を利かせて持参したアルコールで消毒したりしない。
さすがに抱き合ったりキスする挨拶は減ったかと思ったが、2年経ってもう元通り。
ファクターXなんて無い。
だから、マスク、手洗い、ノーボディタッチを地道に続けるだけだ。